口腔の健康を図ることは、多くの全身の病気を防ぐことにつながることから、健康寿命を延ばしたいという国民的な課題に応えることができるとともに、健康経営的にも医療費の適正化に貢献します。すなわち、口腔の健康の訴求は全身の健康の第1歩となるのです。
一方唾液は、全身を表す鏡であり、口腔を外的要因から最前線で24時間防衛する最上位の生物科学的生体因子です。この唾液の機能を考慮することが、全身の健康を支える重要な要因であるにもかかわらず、唾液を介した健康維持の重要性は周知されておらず、国民への啓発や研究の推進はこれからです。
そこで当法人は、唾液の健康促進効果を科学的に明らかにし、臨床応用する一連の取り組みの推進や唾液健康産業を育成することで、国民の健康維持増進に向けた取り組みを飛躍的に進めることを目的としています。特に、コロナも明けて医療関係者、企業、行政、大学関係者、市民等が、お互いに研鑽を積みネットワークを構築していただく機会としても意義があると考えております。
2023年度は、136名の正会員、14団体の賛助会員の皆様に参加を頂きました。熱いご支援に衷心より感謝するとともに引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
2024年度は、さらに飛躍をしていきたく教育事業を柱に普及啓発事業や研究事業を計画しました。特に11月23日には、第3回日本唾液ケア研究会学術集会を神奈川歯科大学で開催します。さらに国民運動の象徴的な存在に高めていきたく考えています。さらに認定制度も2024年度には実施し、学会への組織改編を合わせて行おうと計画をしています。
以上のように多くのプログラムを準備していますが、日本唾液ケア研究会はまだ発足3年目であり、まだまだ財務状況が盤石ではありません。多くの方の参加を得ること、そして多くの企業の皆様にご支援を頂かねばなりません。
どうぞ、唾液学の進歩と唾液による健康効果の普及にお力をおかりしたく
何卒ご協力を衷心よりお願い致します。